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医療・介護業界の「おとり求人」に関する調査を実施しました
医療・介護業界の「おとり求人」に関する調査を実施
転職市場におとり求人が蔓延していることが明らかに
医療・介護業界に特化した求人サイト「コメディカルドットコム」(https://www.co-medical.com )を運営するセカンドラボ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:巻幡 和徳)は、全国の医療機関・介護施設を対象に、「おとり求人」と呼称される転職市場における問題について、その実態の把握を目的としたアンケートを実施しました。
※アンケート実施期間:2019年8月20日~9月9日(有効回答数358件)
過半数の医療機関・介護施設が「おとり求人」に使われた経験ありと回答
「おとり求人」とは、主に人材紹介会社が自社のサービスへ登録を促す方法として利用しているケースが多いと言われており、「空求人」とも呼ばれています。具体的には下記のような手法になります。
・ 契約(取引)をしていないにもかかわらず無断で求人情報を掲載する手法
・ 募集が終了しているがその後も求人情報を掲載しつづける手法
今回コメディカルドットコムを利用する全国の医療機関・介護施設を対象に、おとり求人に使われてしまった経験について調査を行ったところ、「無断で掲載されていたことがある」で50.6%、「募集終了後にも掲載され続けていたことがある」が57.0%と、半数以上の事業所が自らの意図していないところで求人情報が求職者に対して開示されていることが分かりました。(図1)
【図1】

97.5%の医療機関・介護施設が「おとり求人問題」の是正を求めている
「おとり求人の問題を不快に思うか」という設問に対しては、93%の医療機関・介護施設が「思う」と回答しました。さらに、「おとり求人は今後是正されていくべき問題であるか」との問いに対しては、「そう思う」が79.9%、「どちらかといえばそう思う」が17.6%、あわせて97.5%が「是正されるべき問題」と回答しています。事業者にとっても、勝手に求人を掲載されて集客のために利用されることは快く思っていないことが判明しました。(図2)
【図2】

「おとり求人」への規制と転職市場の適正化が医療・介護業界における今後の課題
おとり求人を使った人材紹介会社による求職者の囲い込みは業界全体として採用費の高騰に繋がる重大な問題です。高い有効求人倍率を背景に圧倒的な売り手市場となっている医療・介護業界にはおいて、求職者は容易に転職が出来る状態にあります。それに加えて、近年人材紹介会社の採用手数料が上昇傾向にあるというデータもあります。人材紹介会社を介した転職が繰り返されることで採用費の高騰に繋がり、経営上の大きな負担となります。医療機関・介護施設においては限られた財源で運営を行わなければならず、本来必要とされる投資(設備投資・待遇改善)を妨げているという問題も引き起こしていると言われています。
今後はおとり求人の掲載に対して国が規制を行うなど、集客だけに用いられている募集実態のない求人が蔓延する転職市場を適正化していくことが求められています。